改善事例 Case ホーム改善事例【頚髄損傷】ボタンが留めれるようになりました (K様・60代) 脊髄損傷 感覚障害手の症状麻痺 【頚髄損傷】ボタンが留めれるようになりました (K様・60代) ご利用者情報 info 60代男性 疾患名 頚髄損傷 発症からの期間 約2年 症状 四肢麻痺(両方の腕と足がまひしてうまく動かせない) ご利用期間・回数 4回 ・週1回 リハビリ目標 長期目標:奥様と釣りに行く 短期目標:ボタンを留めること リハビリの動画 movie リハビリの記録 record ご利用までの経緯 2024年9月にリハビリセンターを退院後、週1回の訪問リハビリを利用していました。知人の紹介にて当施設にてリハビリを開始しました。 リハビリ体験時の状況 両方の腕と足にまひ (四肢麻痺) があり、特に右側の腕と足に強くまひが出ていました。 ボタンを留める動作においては、手指のまひによって指先の細かい動きが難しい(手指巧緻性障害)状態に加えて、指の各関節が硬く曲げ伸ばしが十分に行いにくいこと、指を曲げ伸ばしすると痛みを伴うこと、指先の感覚が分かりにくいこと(感覚障害)によって、動作に介助が必要な状態でした。 リハビリ内容 ◎指の関節が動きやすくなるための関節可動域練習 ◎指の細かい動きが行いやすくなるための手指の運動 ◎ボタンを留める動作練習・動作指導 (K様は親指と人差し指が比較的よく動くため、左右のこれらの指を使ってボタンをつかむ方法やボタン穴のあるシャツの部分のつまみ方をお伝えしました) リハビリの結果 手指の各関節の硬さが軽減し、指が動かしやすくなったことに加えて、親指と人指し指の指先でボタンやボタン穴のあるシャツをうまくつかむ方法を学習されたことで、ボタンを留める動作が出来るようになりました。 担当スタッフからのコメント 一般的にはボタンを留める時に、両手の親指・人差し指・中指を使うことが多いですが、K様は親指と人差し指の運動機能が他の指と比べて良いためこれら2本の指を使った方が動作が行いやすい状態でした。 そこで、K様がボタン留め動作を無理なく取り組めるように、親指と人差し指を使ってボタンやシャツを的確につかみ、ボタンを通す練習を一緒に行いました。 また、麻痺によって手先の細かい動きがしにくいだけでなく、関節の硬さや痛みがあることでスムーズな運動の妨げとなっていたため、指の関節を柔らかく動かせるようにアプローチすることによって改善につながりました。 K様が少しでも指を動かしやすい状態となるよう、リハビリを通して環境を整えていくことが、私たちセラピストの大切な役割だと考えています。 これからも一緒にがんばっていきましょう! 前へ 一覧に戻る
担当スタッフからのコメント
そこで、K様がボタン留め動作を無理なく取り組めるように、親指と人差し指を使ってボタンやシャツを的確につかみ、ボタンを通す練習を一緒に行いました。
また、麻痺によって手先の細かい動きがしにくいだけでなく、関節の硬さや痛みがあることでスムーズな運動の妨げとなっていたため、指の関節を柔らかく動かせるようにアプローチすることによって改善につながりました。
K様が少しでも指を動かしやすい状態となるよう、リハビリを通して環境を整えていくことが、私たちセラピストの大切な役割だと考えています。
これからも一緒にがんばっていきましょう!