改善事例

Case

【脳梗塞 (左片麻痺)】麻痺した左手が動かせるようになりました! (K様・80代)

ご利用者情報 info

ご利用イメージ
疾患名
脳梗塞
発症からの期間
約10か月
症状
左片麻痺
ご利用期間・回数
1か月間・5回
リハビリ目標
左手が使えるようになりたい・ 料理や手芸を楽しみたい

リハビリの動画 movie

リハビリの記録 record

ご利用までの経緯
2024年11月に脳梗塞を発症。回復期リハビリ病院での入院リハビリを経て、2025年3月にご自宅へ退院。
今回、知人の紹介にて当施設でのリハビリを開始。
リハビリ体験時の状況
脳卒中の後遺症により、左半身に軽い麻痺が残っておられたK様。
「左手をもう一度使えるようになりたい」「肩の痛みを改善したい」という思いで当施設に来られました。

上肢では、左手指の関節拘縮が強く、関節の硬さにより左手の指を動かすことが難しい状態でした。
さらに、運動麻痺の影響で左指の曲げ伸ばしや手指巧緻性 (指の細かい動作) が大きく制限され、日常生活の中で左手をほとんど使えない状況でした。

また、左肩の痛みも強く、腕を大きく上げる動作が制限されており(左腕の挙上角度は50°)、動作のたびに不安と痛みを感じておられたため、昔からお好きだった手芸や紙細工、お料理を十分に楽しむことができず、もどかしさを感じておられました。

歩行時は1本杖と足の装具(シューホーン型短下肢装具)を使用していましたが、左側へのふらつきが見られ、杖なしでは左へ傾くような歩き方になっていました。
また、装具を外すと左足の持ち上がりが弱く、つま先が地面に擦りそうな状態でした。
リハビリ内容
K様の「左手を使いたい」「歩行を安定させたい」という目標に向け、次のようなプログラムでリハビリを進めました。

◎ 関節可動域練習・ストレッチ:硬くなった関節や筋肉を少しずつ動かし、手足の動く範囲を広げるための練習です。
◎ 上肢・下肢の筋力トレーニング
◎ バランス練習:立位や歩行時に麻痺側へしっかり体重をかけられるよう、姿勢や重心のコントロール練習を行いました。
◎ 歩行練習:安全で安定した歩行動作の獲得を目指し練習を進めました。

リハビリの結果

左手指の関節拘縮(関節の硬さ)が改善し、日常生活でも自主的に手の運動を続けられたことで、左手の曲げ伸ばしの動きは大きくスムーズに行えるようになり、つまみ動作・指折りなどの手指の巧緻性(細かな動き)が出来るようになりました。
その結果、以前より料理をする機会が増え、食器洗いもできるようになりました。
料理に関しては、以前は息子様が調理を担当され、ご本人様は味付けの確認やピーラーでの皮むき、大きめの野菜を切る程度にとどまっていました。
しかし、リハビリによって麻痺側の左手が動かしやすくなり、息子様のサポートを受けながら、現在では約3時間ほど料理に集中して取り組まれることもあるほどまでに改善が見られました。

左肩に関しては、肩の痛みの軽減とともに腕を上げる角度が80° (体を傾けると90°)まで改善しました。まだ制限はありますが、以前より腕が上がるようになり、左手が頭に少し届くようになったことで、入浴時に左手で頭を洗えるようになりました。

担当スタッフからのコメント

スタッフイメージ
リハビリを重ねるうちに、「できなかった動作」が「やってみよう」に変わっていく姿がとても印象的でした。
左手が少しずつ動かせるようになったことで、日常生活の中で自然に左手を動かす機会が増えたことが、改善につながったと感じます。
これまでの努力で得た動きを日常の中で活かし、今後も充実した毎日を過ごされることを願っています!