脳卒中の歩行でつまずきやすい原因|足首だけではない「膝の動き」の問題
京都市の四条・烏丸にある自費リハビリ施設『re-HAVE(リハブ)』では、脳卒中などの神経系疾患を専門としたリハビリを提供しています。
脳卒中後の歩行で、段差や床でつまずきやすいと感じる方は多くいらっしゃいます。
実際、多くの場合は足首の麻痺や痙縮が原因であることが多いのですが、足首の問題だけでは説明できないケースもあります。
今回のコラムでは、足首の麻痺に加えて膝の動きの問題が関係しているケースについて、臨床の視点から解説します。
※前回の関連記事:脳卒中の後遺症によって「つまずきやすい人」に共通する5つの特徴とは?
つまずきやすい原因として多い「足首の問題」
- 足を上げにくくなったり、ふくらはぎの筋肉が硬くなったりすると、歩くときにつま先が床に引っかかってしまいやすくなります。
- このタイプのつまずきは、装具や自助具を使うことで改善するケースが多いですが、改善に時間がかかる方も少なくありません。
➡️ それでも改善しきれない人がいる理由
足首にアプローチしても、装具を使っても、つまずきが残るケースがあります。
そうした方の多くは、膝の動きの問題が重なっていることがあります。
足首の問題に重なりやすい「膝の動きの問題」
- 1. 歩行中に必要な膝の役割
- 🌺 歩くとき、足が地面から持ち上がる「遊脚(ゆうきゃく)期」というタイミングがあります。このとき膝が自然に曲がることで、段差を越えやすくなります。
🌺 もし膝が十分に曲がらないと、足の持ち上がりが不十分になり、つま先が床に引っかかりやすくなります。
- 2. 脳卒中後に起きやすい問題
- 🌺 膝が伸びたまま振り出される
🌺 ハムストリングスと大腿四頭筋の共同収縮 (太ももの前と後ろの筋肉が同時に硬くなることで、膝がうまく曲がらない状態)
🌺 「曲がらない」というより「力が抜けない」状態
このような膝のコントロールの問題は分かりにくく、歩行中に初めて気付くことが多いです。
膝と足首、改善の違い(リハビリ現場での実感)
- 足首:痙縮 (筋肉が固くなる) の影響が強いと時間がかかることもありますが、リハビリや装具で少しずつ改善していくことが可能です。
- 膝:痙縮はあるものの、協調性 (連動の調整) やタイミングを整えることで歩き方が変わる方もいます。
※あくまで臨床経験上の傾向です。個人差があります。
膝の問題があると起こる代償動作
- 膝を曲げることが不十分な場合、つまずきを避けるために足を外側に振り出す歩き方になることがあります。
- これは安全のための代償であり、疲れやすく、歩行効率も低下します。
※ぶん回し歩行との関連は以下のコラムをご覧ください
「分回し歩行はなぜ起こる?|脳梗塞・脳出血後片麻痺のリハビリ」
改善の考え方|評価視点が重要
単に筋力を鍛えるだけでは不十分な場合があります。
歩行のフェーズごとに膝・股関節・体幹の連動を評価し、どこで動きが止まっているのか、どの代償が出ているのかを確認することが重要です。
- 京都市四条烏丸で行っている歩行評価とサポート
-
当施設では、脳卒中後の歩行に特化した評価を行い、個別にリハビリプログラムを提供しています。
足首や膝の動きだけでなく、歩行中のタイミングや代償動作まで細かく確認し、改善の余地がある箇所を丁寧に見つけます。
まとめ
脳卒中後のつまずきやすさは、
足首だけの問題なのか、膝の動きが関係しているのか、
あるいはその両方なのかによって、
リハビリの考え方は大きく変わります。
私たちは、実際の歩行を細かく確認しながら、
どこで動きが止まり、どこに代償が出ているのかを評価します。
「今のリハビリで本当に合っているのか」
「これ以上は仕方ないと言われたけれど、他の見方はないのか」
そう感じている方は、
一度、体験リハビリで歩行を一緒に確認してみてください。
🌸 お電話でのご相談 075-746-6488