改善事例

Case

【両変形性膝関節症 (両人工膝関節置換術後)】歩くときの反張膝 (膝の不安定さ) が改善しました (70代・男性)

ご利用者情報 info

ご利用イメージ
疾患名
両変形性膝関節症 (両人工膝関節置換術後)
発症からの期間
5年以上
症状
反張膝 (膝の反り返り) による歩行の不安定性
ご利用期間・回数
約2ヶ月間・9回
リハビリ目標
左膝の反張膝を改善し、歩行時の安定性を向上させること。 押し車を使用して、近所へ買い物に行けるようになること。

リハビリの動画 movie

リハビリの記録 record

ご利用までの経緯
5年以上前より両膝の変形性膝関節症(外反変形)があり、手術前から反張膝を伴う歩行不安定を自覚されていた。
2021年3月、両膝の人工関節置換術(TKA)を施行。
術後、膝の疼痛は軽減したものの、左膝の反張および足関節の不安定性(足首のぐらつき)による歩行不安定が残存していました。
「歩き方を見直したい」という思いから、当施設でのリハビリを開始されました。
リハビリ体験時の状況
リハビリ体験時、疼痛やしびれの訴えは認められませんでしたが、
身体機能としては、膝関節の過伸展(右 −5°/左 −10°)および両下肢の筋力低下が認められました。

押し車を使用した歩行では、左片脚で支持する際に左膝の反張(急激な膝の過伸展方向への動き)が生じ、
膝がロックするような動き(膝がガクッと後方へ動き、関節が固まったようになる様子)もみられました。
その影響により、歩幅にはばらつきがあり、足関節の不安定性(足首のぐらつき)も伴っていました。

屋外歩行時には、押し車と金属支柱付きの膝装具を使用されていましたが、
2〜3歩歩くとふらつきが出現するため、一度立ち止まって姿勢を立て直してから再び歩き出す動作を繰り返されていました。
リハビリ内容
F様の
「左膝の反張や足関節のぐらつきをなくしたい」
「歩行を安定させたい」
という目標に向けて、以下のプログラムでリハビリを進めました。

◎ 関節可動域練習・ストレッチ

◎ 下肢の筋力トレーニング
※ 特に、体重をかけた際に生じる反張膝の改善を目的として、
荷重下で膝の動きを適切にコントロールできるようなトレーニングを多く取り入れました。

◎ バランス練習

◎ 歩行練習

リハビリの結果

押し車を使用した歩行において、リハビリを継続する中で以下のような改善がみられました。

左片脚で支持する際に出現していた左膝の反張は、短距離であれば出現することなく歩行が可能となり、
荷重下での左膝のコントロールに改善が認められました。
また、左足関節の不安定性や、膝がロックする現象も認められなくなりました。

屋外歩行時に当初みられていた、歩行中の不安定性により2〜3歩ごとに立ち止まる状態についても改善がみられ、
屋外の平地においては、短距離であれば反張膝や膝のロック現象なく、連続して歩行することが可能となりました。


⭐️ ご本人様の声
「以前は歩くのが怖くて、不安がとても強かったです。今は不安が半分くらいに減って、もっと歩こうと思えるようになりました。」
「良くなってくると、もっと良くしたいと思えるようになります。今は歩くことに前向きな気持ちで取り組めています。」

担当スタッフからのコメント

スタッフイメージ
リハビリ開始時の左膝の反張膝について、
ベッド上などの非荷重位や、部分的に体重をかけた状態では大きな問題はみられませんでした。
しかし、左下肢にかかる荷重量が大きくなると反張膝が出現し、
歩行動作のように左下肢で全体重を支える場面では、ご自身で膝の動きをコントロールすることが難しい状態でした。

そのため、下肢筋力の向上に加え、
体重をしっかりとかけた状態でも左膝が反張(過伸展)せず、適切にコントロールできることを重視したトレーニングを重点的に実施してきました。

今後は、さらに持久力の向上を図りながら、
次なる目標である「押し車を使用してお買い物に行く」という生活課題の達成に向けて、
引き続きサポートしてまいります。